まさか自分が
自分ではならないと思っていた「鬱」になってしまった。
幸い、軽いものだったので今は大丈夫なのだが、本当に辛かった・・・・というか、自分本当に大丈夫か?とまで思うようになってしまいました。
その時のことを振り返りながら感じたことを書いていこうと思います。
どんな風にはじまったのか
切欠は本当に些細なことでした。
趣味でやっているコーラスグループ主催のチャリティーコンサートをしたのだが、ちょっと気になることがでてきた。※気になることについてはいつか書けたらと書こうと思う。
調べれば調べるほど不安になり、ついには夜も眠れず、ひたすらそれについて調べては不安になる毎日。
グループでお世話になっているヴォイストレーナーの先生が国内にいなかったため、暫くは一人で悶々と考えていました。
先生が戻られその心配事についてご相談したところ、とりあえず様子を見ようということ。
また、何かあれば先生も一緒に話をしてくれるということまで言ってくださり、これで安心だと思いきや、それでも不安な日は消えず、毎日そのことについて調べ続ける毎日。
先生に「大丈夫。何かあれば一緒に問題を解決するから」と言われたのに、それでも安心できない自分にも嫌気がさした。
グループでも色々話し合い、とりあえずその問題は解決した。
ところが、買い物をしている時に胸がモヤモヤしたり、あるいは心臓がドキドキしたりしていまう。
頭の中では「何食べようかな〜』と考えているにもかかわらずだ。
また、日中は訳もなく悲しくなって一人で泣いていたりして、この時から少しいつもと違う自分がいるとは感じていましたが、旦那とも話して少し様子を見ることにした。
数日後、コーラスグループの活動の広告としてFacebookのグループを作り、メンバーの知り合いを招待していこうとなり、早速グループを作った。
この時に先生から「招待した人の個人情報が漏れないか心配ね」という助言を頂き、私も「確かにそこまで考えてなかった」と思いながら、メンバーにどうしていくかを確認しようと思った。
そう。
先生には非難されたわけでもなく、純粋にアドバイスをしてくださっただけですし、私もそれを「そうだな」と受け取ったのです。
それなのに次の瞬間に胸がドキドキするのがわかりました。
あの時のものと全く同じでした。
私が苦しそうにしているのを見た旦那が「あとのことはやるから休んでたら?』と言ってくれたその言葉に涙が出てしまった。
旦那もこの時は困ってしまったみたいで「何て言えばいいの?』と言われてしまいました。
私はその言葉を聞いて悲しかったわけではないんです。
勝手に涙が出てきてしまったんです。
とにかく旦那に言われたように寝室で休んでいましたが、どうにも落ち着くことができませんでした。
頭の中ではFacebookのグループについてのことがグルグルと回り、自分でも何が不安なのかがわからなくなっていきました。
そして、こんな些細なことで心配になって、眠れなくなってしまう。
旦那の優しさを素直に受けとめられない自分。
こんな状態で生きているのは辛い。
死んでしまいたい。
私の頭の中でそのフレーズが出た時「あ、これは普通じゃない。やっぱり病院へ行こう」と思うことができました。
今まで嫌なことがあって、泣いたりしたことだってある。
もう起きたくないな〜と思ったりしたこともある。
でも、死にたいとまでいくと自分はちょっとおかしいぞ!!!と思うことができました。
すぐに近くの精神外科を調べ、旦那に一度診察を受けたいと相談したら「それで落ち着くなら行っておいで」と背中を押してくれました。
初めての精神外科
ドキドキしました。
どんなことを言われるのか。
薬を処方されるのか。(できれば薬は飲みたくないと思ってたので)
とにかくドキドキしながら順番を待っていたら、30分ぐらいで呼ばれて診察室の中へ。
担当の先生はとにかく静かに話を聞いてくれました。
他の人が聞いたら「え?そんなこと?」と思うようなことも静かに、でも細かく聞いてくれました。
そして、先生から言われたのは薬での治療でした。
人の脳はストレルを感じるとそれを発散するホルモン?を出すらしいんですが、私の脳はそのやり方を忘れてしまった可能性があるとのこと。
それを薬を使って思い出させるようにする必要があると。
※うろ覚えですし、私がそう理解しただけですので、違っていたらすみません。
薬と聞いて私は少し身構えました。
依存症にならないか心配だったんです。
でも、その先生は丁寧に薬の説明もしてくださいました。
この薬は依存性もないし、私の場合は軽い症状のようだから、上手くいけば3ヶ月で薬を辞められると。
薬の量も一番少ない量からのスタートだったので、辞めるのも時間がかからないよと言ってくださいました。
ちなみに、私が処方されたのはセルトラリン錠です。
1日寝る前に1錠飲むだけ。
副作用も少ない・・・というか、私はまったく副作用を感じず、そのまま何の問題もなく飲み続けました。
飲み始めたのが5月中旬。
特に不調もなくいったので、量も増えず、8月末には薬を卒業しました。
今のところ、特に体調が悪くなったり、以前のような胸のドキドに襲われることもありません。
もし、また何かあればすぐに相談に行くように担当医には言われました。
そもそもの原因は?
確実にコレとは言われませんでしたが、疲れからくるものだということでした。
実は、ここ1年で色んな事がありました。
妊娠が発覚と同時に旦那のお父さんが癌だという事が判明。
お父さんの手術と放射線治療。
娘の誕生。
夜泣きとの格闘。
主人の職場の移動により引っ越し。
チャリティーコンサートに向けての月二回の練習のために実家と家の往復(神奈川と群馬)。
チャリティーコンサートに向けての事務的な準備。
旦那のお父さんの癌再発。
そしてトドメの心配。
それにプラスして妹が事故にあったり、父親が岡山に単身赴任になったり・・・・。
本当に濃い1年でした。
先生にも言われましたが、多分本が書けます!(笑)
でも、一番は引っ越しをして話ができる相手がいないということだったかもしれません。
ずっと娘と家にいると気持ちが落ちてしまう時もあります。
昔だったら、気軽に友だちに会いに行けてたのができなくなってしまったし、仕事も辞めてしまったので、会話は帰ってくる旦那とするか、歌の練習の時に会うメンバーだけ。
でも、歌の練習の時ってコンサートに向けての事務的な連絡がメインになっちゃってて、お話ししているという感じではなかったんでしょうね。
人に相談する大切さ
私が救われたのは人に相談できたということです。
話をしているうちに「あれ?私ちょっといつもと違うかも?」と気がつく事ができましたし、旦那に言えないこと、例えば「死にたい」と思ってしまったことを友人に話すことによって、気持ちが軽くなったりしました。
また、病院に行く勇気にも変わりました(私、基本病院が怖いので)。
昔ほど頻繁に会えなくなってしまっても、電話で話を聞いてくれる友人や家族の存在は大きいなと思いましたね。